20081018_19_秣岳~栗駒(笊森山荘泊)
2008年 10月 20日
うかつなことに、須川温泉に至る岩手側の国道不通を知らなかったのです。
地元の大災害なのに、他県については十分な関心を払ってこなかったことを反省・・
現在は秋田側から入るしかないので、秣岳からの入山に変更。
樹林帯はすでに落葉していたものの、栗駒までの広々とした尾根は草紅葉。
好天に恵まれ、眺望を楽しみながらの快適なトレッキングとなりました。
秋の日は釣瓶落とし、遅い出発となったため栗駒山頂に着くころはすでに日が傾きかけています。
今夜の宿は笊森山荘。
須川方面に下るルートではヘッデン行動もありかな、という時間です。
コースは閉鎖されていますが、経験のある東栗駒方面に下るルートをとりました。
途中、岩がゴロゴロし地震の影響を感じさせます。
中央コースから東栗駒方面へ分かれると、登山道の侵食が目立ちます。
メンテされていないと、すぐに登山道は荒れてくることを実感。
幸い、笊森コース方面に分岐すると荒れもひどくなく安心。
磐井川源頭で水を汲み、笊森小屋へ着くとちょうど日没となりました。
この小屋は、噂に違わず快適。
夜はモツ鍋でまったりと・・・
翌朝、掃除のあとの小屋内部。
あらためて、すばらしい小屋だと実感。
産女川源頭、栗駒を真正面に望む立地。
来シーズンは山スキーや、沢登りのベースに活用したいと思います。
朝食後、当初予定していた笊森コースを下ってみました。
ところどころ石畳で、かつては立派な登山道だったことを伺わせます。
しかし、現在はかなり荒廃が進んでいます。
また小屋のノートには、下部で亀裂が目立ち危険との記述も・・
地震によるコース閉鎖を期に、廃道とならないことを切に祈ります。
笊森の下に来ると、頂上方面に草原が続いています。
試しに登ってみると、コンター1340付近まで達することができました(山頂は1356m)。
今回、我々の通ったルートには特に危険を感じる箇所はありませんでした。
しかし山頂から遠望する付近の山々には、沢筋の崩壊が多数見られます。
車道も工事規制が多く、完全復旧までの道のりの厳しさを感じました。
12:00秣岳登山口~13:00秣岳~15:00栗駒山~16:15笊森山荘
8:10笊森山荘~11:25須川温泉
地震の爪あとは栗駒山の麓の方に集中してる印象がありました。
笊森コースはまだ歩いたことがないので、復旧が待ち遠しいです。
3~40分下っただけですが、とても雄大かつ開放的なコースです。
登山道のひび割れは確認できませんでした。
もっと下ったところのようです。
こちらは、息子のサッカーのお付き合い。5試合して、最後の試合でようやく勝利。山登りのようにスカッと行かないところが、何とも...
春スキーに間に合えばいいのですが・・・なんて不謹慎ですね。
住民やそこで仕事をしてる方のためにも、一日も早い復旧を望みます。
小屋は、ワタシの知ってるかぎりベストかも・・
見かけだけでなく、作りもしっかりしてるようです。
外は強風でしたが、煮炊きの熱で十分暖かく過ごせました。
この草原は「天馬尾根」といいます。
シーズン中は渋滞するほどの須川コース、中央コースに比べ、とても静かで開放的かつ雄大、栗駒に登るならイチオシのコースですね。
あんまりPRして観光客が入ってくると困りますが・・
ところで「Clearwaterさん」と書くたび、CCRを連想してしまいます(^_^;)