チャリで行くおくのほそ道 岩切~塩竈ついでに多賀城など

日曜の朝、急に思い立ち旅に出ることにしました。
芭蕉の足跡を自転車で辿る・・、以前からあたためていたプランです。

深川から大垣まで全行程と行きたいところですが、私もサラリーマン、休暇との兼ね合いが。。
そこで仙台を基点に、休日を利用しみちのく限定で回ってみることにしました。
何年かかるか分からない旅です。

記念すべきスタート地点は、岩切の東光寺前。
c0081645_2349545.jpg

どうせなら「芭蕉の辻」にしたいところですが、あえて岩切にしたのは訳があります。
芭蕉は岩切で菅菰(*1)の材料となる、十符の菅を見物してます。
この菅は、この辺りの農家で作られていましたが、そこに至る畦道を曾良は備忘録に「奥の細道」と記したそうです。
これが「おくのほそ道」の名の由来とすれば旅の基点にふさわしい・・・(実は急に思い立った旅なので家の近くをスタート地点にしただけ)。

岩切を後にした芭蕉と曾良は、次に「壷の碑」を訪ねます。
今も格子のついたお堂に収められていますが、芭蕉の時代も同じだったとのこと。
c0081645_051076.jpg

昔の人は杖の先に筆をつけ石碑に落書きしたそうですが、現代人の私は格子の隙間にレンズを突っ込み中の撮影。
碑文までは、うまく写りませんでした。
c0081645_065820.jpg

「壷の碑」の北には、南北大路とその先の多賀城址が見えます。
c0081645_0141514.jpg

もちろん芭蕉の時代には発掘は始まっておらず、多賀城の所在をうかがわせるものは「壷の碑(多賀城碑)」だけだったのでしょう。

この後、芭蕉と曾良は塩竈で昼食をとってます。
朝、仙台を発ち、榴ヶ岡を経由、案内村(今のガス局の辺り?)で湯豆腐屋を冷やかし、岩切で菅菰を見学、壷の碑で感涙し、そして昼には塩竈です。
そして食後はまた多賀城に戻り、「沖の石」「末の松山」「野田の玉川」など古の歌枕を訪ねてます。
おそるべき健脚!

私もこの名所を訪ねてみましたが、ちょっと期待はずれか・・。
沖の石。
c0081645_028764.jpg

昔ならいくらか見ごたえもあったかも知れませんが、住宅に囲まれた今は・・ノーコメント。
末の松山・・写真割愛・・、野田の玉川・・コンクリートに囲まれた水路でした。
それでは実もふたもないので。。

我が袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らめ 乾く間もなし 二条院讃岐
白波の 越すかとのみぞ 聞こえける 末の松山 松風の声   能因
光りそふ 野田の玉川 月きよみ 夕汐千鳥 夜半に鳴くなり   後鳥羽院

こうして見れば、昔はこの少し先が海岸線だったようです。

さすがの芭蕉も、この日は塩竈神社202段の石段は登らず翌朝参拝。
(しかし夜は浄瑠璃見物したという。どこまで元気なんだ?)
c0081645_043446.jpg

ここからちょっと、2年前の写真など・・。
たまたま巫女さんが舞を奉納(?)しているところを見ました。
c0081645_22591524.jpg

見物人はワタシ一人。鼻の下をのばしていては、罰があたりますな。
c0081645_22595557.jpg

お勤め終えて・・
c0081645_2303361.jpg

次回は塩竈から船で松島へ行ってみたいと思います。
いつになるかは???ですが。

岩切~塩竈 8.5km (地図はここをクリック)
塩竈~沖の石・末の松山 往復8km (地図はここをクリック)

*1 私の住む利府町は昔、十符の里と言ったそうです。
   十符の里はおそらく十符の菅に由来するものと思います。

[PR]
Commented by とーます at 2009-09-15 09:21 x
ほー実にお詳しいし参考になる。φ(.. )メモメモ
このシリーズが続くことを切に希望します。ρ(⌒◇⌒)ノ
Commented by yossy1904 at 2009-09-15 19:33
>ほー実にお詳しいし参考になる。
サライ(小学館)の「おくのほそ道」特集号を居間に置き、ヒマがあれば読んでおりますので・・、ハイ。
>このシリーズが続くことを切に希望します。
ありがとうございます。
ただ「今年はなんとか石巻あたりまで」と考えておりますので、何年かかるか???です。
ところで、芭蕉がこの日歩いた距離は30km程度なんですねー。
トーマスさんならもっと遠くまで行きますよね!
Commented by tom at 2009-09-15 23:00 x
こんばんは
昔多賀城市民だったので・・・
たしかに沖の石は住宅地の中にある池ですもんね。
私的には芭蕉が通り損ねた軽井沢越え(漆沢から銀山)の旧街道をキノコも兼ねて踏破したいなあと。
Commented by yossy1904 at 2009-09-15 23:53
軽井沢越えですか。。
初耳なので調べてみましたが、かなり興味を引きました。
踏破の際は、ぜひ一声を(キノコもいいですねぇ・・)。
Commented by yossy1904 at 2009-09-16 21:28
軽井沢越え・・、図書館から借りた本を読んでいると出てきました。
予定通りこちらを越えていると、あの句は生まれなかったんですね。

  蚤虱馬の尿する枕もと
Commented by utinopetika2 at 2009-09-17 22:51
博識でらっしゃいますね。
地図拝見しましたが、けっこうアップダウンが激しい所ではありませんか。
サスガ山男は違いますね。
Commented by yossy1904 at 2009-09-18 18:42
>博識でらっしゃいますね。
いえいえ、「おくのほそ道」関連のサイトはごまんとありますので、あっちこっちからの引用です。
>けっこうアップダウンが激しい所ではありませんか。
このルートは、ほとんどアップダウンはありません。むしろこの先の山刀伐峠が楽しみですね~。

ところでぶなの会ですが、沢で痛めた腰が完治しないので参加は微妙です。おもい荷物かつぎますからねー。
でも・・・たぶん行きます。
by yossy1904 | 2009-09-15 01:00 | おくのほそ道 | Comments(7)

裏山パウダーと花の山旅


by yossy1904
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30